30 Apr 2017

日本では、色覚に異常のある人は女性で500人に1人、男性では20人に1人、
国全体で320万人以上もの人が色覚に障害をもっているそうです。
目には、赤、緑、青の光の三原色を感じる錐体細胞があるのですが、
3種類の錐体細胞が反応する波長領域には重複する部分があります。
錐体細胞の誤作動によって、
この重複部分が拡大してしまうと色を識別することが難しくなります。
これが一般的な色覚障害です。
このエンクロマ色覚補正メガネは、
重複する波長をフィルターでカットすることで、
色覚障害を持つ人でも色を区別しやすくすることができるのです。
この発明は偶然によって生み出されました。
アルフレッド大のドン・マクファーソンは、
レーザー手術をする医師の目を守るための、
特定の波長だけを透過するゴーグルを開発していました。
その試作品を彼の友人がたまたま装着したのです。
友人は色覚障害者でした。
この技術の潜在力に気付いたマクファーソンは、
色覚補正用に研究を重ね、製品化しました。
すべての色覚異常を持つ人に同様の効果があるわけではないようですが、
動画の中に登場する人達の表情を見ると、
この眼鏡が素晴らしい発明であることがわかります。
また、
私達が、ふだん当たり前だと思って見過ごしている事が、
それが当たり前ではない人にとって、
どれほど素晴らしいことなのかを教えてくれる動画でもあります。
私たちは、それと知らずにたくさんの宝物をもっているのですね。
ぜひご覧ください。
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