7 Apr 2017

アルゼンチン北部のアンデス山地で発見された3体の子供のミイラ。
500年の時を経ても、未だに眠っているかのように見えるこの少女たちは、
インカ帝国の時代に宗教儀式の生贄として神に捧げられたと考えられています。
インカでは「人間の子どもがもっとも純粋である」と考えられており、
聖なる神への生贄として純粋な子供を選んでいたようです。
生贄となることは大変な名誉であり、
死して村を守る『神』のような存在になると信じられていたようです。
この少女も、精巧な装飾品や上等な衣服を身に着け、
100以上もの装飾品と共に埋葬されていました。
この地方では子供のミイラが他にも見つかっており、
考古学者ヨハン・ラインハルト氏は、
「生贄となった子どもたちは、怯えてはいても誇りに思っていたのではないか。
犠牲となった命は偉大なる古代文明に命を与えたと信じたい」
と語っています。
であるならば、
古代インカ文明が聖地とした地をあばき、
神聖な存在となった少女たちを掘り出し、
研究の名のもとに解剖して調べ上げた挙句、
博物館に陳列する。
学術研究の名のもとには、何をしてもいいものか。
疑問を感じないわけにはいかないですね。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。